技術紹介 > シンプルステインマウスMAX-PO(Rat)について

 3-2.染色結果

マウス・モノクローナル抗体に対する交差反応性は、認められず、多重染色にも対応可能であると判断します。しかし、パラフィン包埋切片とはいえ、ラット組織においては、内在性のIgGをごく僅かに検出してしまうため、注意が必要です。

HRP標識-抗Mouse IgG

マウス・モノクローナル一次抗体とHRP標識-抗Mouse IgG二次抗体を用いた染色写真弱拡大 マウス・モノクローナル一次抗体とHRP標識-抗Mouse IgG二次抗体を用いた染色写真強拡大

マウス・モノクローナル一次抗体とHRP標識-抗Mouse IgG二次抗体を用いた染色。血管平滑筋が陽性になっている。
(白色矢頭)(組織:ラット腸間膜リンパ節)

シンプルステインマウスMAX-PO(Rat)

シンプルステインマウスMAX-PO(Rat)を用いた染色写真弱拡大 シンプルステインマウスMAX-PO(Rat)を用いた染色写真強拡大

マウス・モノクローナル一次抗体に対して、シンプルステインマウスMAX-PO(Rat)を用いた染色。血管平滑筋は、全く染まらず(白色矢頭)、マウス・モノクローナル抗体に対する交差反応性は、認められなかった。また、ごく僅かではあるが、ラット組織内在性のIgGに対する反応が見られる(黒色矢頭)。(組織:ラット腸間膜リンパ節)